441 今日ひと日ホルスト聞きて待ちいるは はやぶさ運ぶ 宇宙の神秘* [文芸(短歌・俳句) 時事] [編集]
440 末枯れ来し佐羽根峠に虹立ちて やがて雪來ん ふる里の町
随想コラム「目を光らせて」NO.441
「朝日歌壇・朝日俳壇から」
「コロナを詠んだ歌人たち」
歌壇 期間:2021.01.10.~31
今日ひとホルスト聞きて待ちゐるは
はやぶさ運ぶ宇宙の神秘*
*題 目: 朝日新聞: 2021.1.01~ 31
(長野県)千葉俊彦さんの入選作。
ハクモクレン
アオウ ヒコ 随想コラム 目を光らせて:so-netブログ URL:http://columneye.blog.so-net.ne.jp/
随想コラム「目を光らせて」は2001年4月からHPに開設、以来2010年までまるまる9年をHPの形式で,世の中の森羅万象を随想コラムの対象として見据え、エッセイを綴ってきました。歴史、政治、文化、芸術、スポーツなどのほか、バラや蘭などの園芸を楽しむ人生の素晴らしさを称えてきました 2010年7月、ブログ方式に転じましたが、内容的には変わらずHP的な構成で推移して2021年の令和の今日に至ります。
〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓
朝日歌壇 2021.1.10
▼疲れたる白鳥のごとコロナ禍の看護師たちが仮眠している (豊橋市)小村 宏
・歌ありて長き勤めを乗り越えき辞めて後なお詠むは楽しも
(仙台市)沼沢 修
▼楽しみにしていた旅行も自粛する不安な今を冬眠したい (東京都)小村 宏
▼ふるさとの冬景色とふLINEくる兄が一人で暮らす故郷
(東京都)大庭恭子
▼白鳥の群れ見つつゆく羽越線マスクの客の沈黙乗せて
(仙台市)沼沢 修
▼マスクして顔は隠れているけれど歩く姿であなたと判る
(新座市)稲葉 茂
・漢文の授業減るのを憂へたる有馬朗人氏ひっそりと逝く
(相馬市)根岸浩一
▼六年間五十億キロの旅をして「はやぶさ2」はコロナの
星へ
(横浜市)人見江一
◎今日ひと日ホルスト聞きて待ちゐるははやぶさ運ぶ宇宙
の神秘
(長野県)千葉俊彦
★学術は僕(しもべ)であると見做されてその忠誠が求められゆく
(筑紫野市)二宮正博
・廃線となりて久しきわが村のバス停に在る「上梅田」(ジョーバイデン)
の字
(五所川原市・福島)戸沢大二郎
朝日歌壇 2021.1.17
・ 誰か住み夕餉の支度する頃か君と暮らした坂の上の家
(福岡市)杉野順子
・ 鴨六羽川藻取る河ユンボウが六台並び川砂を取る
(枚方市)細美哲雄
▼枯葉落ち桜並木の向こう側マスクの列がゆれて通りぬ
(兵庫県)中川志恵乃
・ 幾たびも宇宙人となる野口さん高校生の鯖缶称ふ
(金沢市)三輪梅生
▼枯葉落ち桜並木の向こう側マスクの列がゆれて通りぬ
(兵庫県)中川志恵乃
▼追伸のごとく残りし紅葉散る新型コロナ終息はいつ
(福岡市)宮原ますみ
★「危機感を共有せよ」と危機感のない大臣が国民に言う
(観音寺市) 篠原 俊則
▼言う方と言われた方と寂しさはどちらが強い「帰省は
やめて」
(奈良県)岡田和代
▼あんなにも大騒ぎした第一波グラフの山の何と小さき
(川崎市)高橋葉子
・ 柿本人麻呂歌聖と呼ばれしが鷺の五位より下級の官吏と
(さいたま市) 松永浩司
・ 頭出し押しくらねだる奴だった少年の日に飼いし白やぎ
(東京都) 大村森美
・ 「はやぶさ」で命の起源が分かっても地球の最後は言わないで
くれ (近江八幡市) 寺下吉則
・ 一日分値引かれた魚と一日分老いたわたしがスーパーで会う
(和泉市) 星田美紀
つづく → NO.441-2
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
随想コラム 目を光らせて:so-netブログ
(2021.03.22)
コメント 0